事務局ブログ
銚子ジオパーク1周年記念イベント(「実験で台風を知ろう」)
2013.10.31 Thursday 15:30
10月26日(土)に開催予定の「実験で台風を知ろう」は、数日前から台風27号の進路が懸念されており、開催できるかどうか議論されました。そこで、当日午前10時現在に、気象警報が発令されていなかったら、開催することに決めました。当日になり、気象警報が発令されていなかったので予定どおり開催されることとなりました。
こんな天気にもかかわらず、合計5名の家族と、4名の大人がいっしょになって実験に参加してくださいました。
さらに日本気象予報士会千葉支部の方3名が実験のお手伝いをしてくださいました。
まず、銚子ジオパークを簡単に説明したあと講師のみなさんの自己紹介が行われました。
そのあと、台風の発生する様子を動画でみたあと、気圧の意味が説明されました。
そのあとが、いよいよ実験です。

写真1 スライドを説明中
実験のひとつめは、気圧を低下させて、高潮の状況を再現する実験でした。
トレーに水を注入して、円柱形の容器をかぶせます。
円柱形の容器内の空気をストローで吸い出すと、気圧が低下すると同時に、水面が上昇します。
気圧の変化量と水位変化量を記録すると、気圧1hPaの低下に伴い、水面が1cm上昇することがわかりました。

写真2 気圧低下による高潮の実験
次の実験は、雲の発生を確かめる実験です。
500mlのペットボトルに、少し水滴を入れて、ふたを閉めて、少しつぶします。
その後、瞬間的に力を抜くと、ペットボトルの中で、断熱膨張による温度低下で、水蒸気が見えるようになるという仕組みです。
みなさん、うまくペットボトルの中で雲が発生できたようです。

写真3 雲の発生の実験
その後、気象衛星の雲画像の動画を見て、台風の進路を予想するというものです。
条件によって、台風の進行方向が変化するというのが確認できたようです。
参加したみなさんは、実験を楽しんでくれたようです。
(この実験の内容と機材は、日本気象予報士会千葉支部のご協力を得ました。ありがとうございました。
)
こんな天気にもかかわらず、合計5名の家族と、4名の大人がいっしょになって実験に参加してくださいました。


まず、銚子ジオパークを簡単に説明したあと講師のみなさんの自己紹介が行われました。




写真1 スライドを説明中
実験のひとつめは、気圧を低下させて、高潮の状況を再現する実験でした。





写真2 気圧低下による高潮の実験
次の実験は、雲の発生を確かめる実験です。





写真3 雲の発生の実験
その後、気象衛星の雲画像の動画を見て、台風の進路を予想するというものです。


参加したみなさんは、実験を楽しんでくれたようです。

(この実験の内容と機材は、日本気象予報士会千葉支部のご協力を得ました。ありがとうございました。

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2013年台風26号ウィパー
2013.10.30 Wednesday 18:15
台風26号ウィパーは、10月11日3時頃、マリアナ諸島付近で発生しました。
この台風は、伊豆大島に大雨をもたらした後、16日に銚子に接近し、暴風が吹き荒れました(図1、2、3)。
銚子でも、
・最大24時間降水量が247mm(1971年以降で3番目の強さ)
・最大風速33.5m/s(16日8:25)
・最大瞬間風速46.1m/s(16日8:19/1937年以降で6番目の強さ)
・日最低海面気圧が959.6hPa(16日7:50/1887年以降で3番目の強さ、1948年のアイオン台風よりも低い気圧)
と記録的な荒天でした。
その後、16日15時頃三陸沖で温帯低気圧に変わりました。
気象庁のデータによれば、気圧が最も低下した7時50分に風速も極小値(2.7m/s)を記録しました。
その後風向も反転し、35分後に最大風速33.5m/sとなりました(図4)。
まるで台風の眼に入ったかのような風速・風向の変化でした。
降水は、7時50分までにはほぼ上がり、気温は8時から10時にかけて大きく低下しました(図5)。
海岸近くでは、高潮のために、道路が冠水したところもあったようです。
台風は、上陸すると勢いが急激に弱くなることが多いが、海上を通過するときは、上陸した場合ほど勢いが弱くなりません。
銚子は海に近いため、今回のように台風が上陸せずに接近した場合は、雨風にも注意が必要です。
気象警報の状況
・大雨:10月15日18:32−16日12:09
・洪水:10月15日18:32−16日 9:15
・暴風:10月15日22:00−16日12:09
・波浪:10月15日18:32−16日21:51
図1.台風26号の経路図(気象庁より)

図2.2013年10月16日午前9時の地上天気図(気象庁より)

図3.2013年10月16日午前8時の気象衛星の赤外画像(北海道大学ウェブサイトより)
図4.銚子における2013年10月15日正午から2013年10月16日正午までの気圧(茶色、左軸)と風速(青色、右軸)(気象庁データを加工)
図5.銚子における2013年10月15日正午から2013年10月16日正午までの気温(茶色、左軸)と降水強度(青色、右軸)(気象庁データを加工)


・最大24時間降水量が247mm(1971年以降で3番目の強さ)

・最大風速33.5m/s(16日8:25)

・最大瞬間風速46.1m/s(16日8:19/1937年以降で6番目の強さ)

・日最低海面気圧が959.6hPa(16日7:50/1887年以降で3番目の強さ、1948年のアイオン台風よりも低い気圧)

と記録的な荒天でした。
その後、16日15時頃三陸沖で温帯低気圧に変わりました。

気象庁のデータによれば、気圧が最も低下した7時50分に風速も極小値(2.7m/s)を記録しました。



降水は、7時50分までにはほぼ上がり、気温は8時から10時にかけて大きく低下しました(図5)。

海岸近くでは、高潮のために、道路が冠水したところもあったようです。

台風は、上陸すると勢いが急激に弱くなることが多いが、海上を通過するときは、上陸した場合ほど勢いが弱くなりません。


気象警報の状況
・大雨:10月15日18:32−16日12:09
・洪水:10月15日18:32−16日 9:15
・暴風:10月15日22:00−16日12:09
・波浪:10月15日18:32−16日21:51

図1.台風26号の経路図(気象庁より)

図2.2013年10月16日午前9時の地上天気図(気象庁より)

図3.2013年10月16日午前8時の気象衛星の赤外画像(北海道大学ウェブサイトより)

図4.銚子における2013年10月15日正午から2013年10月16日正午までの気圧(茶色、左軸)と風速(青色、右軸)(気象庁データを加工)

図5.銚子における2013年10月15日正午から2013年10月16日正午までの気温(茶色、左軸)と降水強度(青色、右軸)(気象庁データを加工)
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銚子の日
2013.10.02 Wednesday 15:30


現地では、パンフレットを配ったり、ジオっちょが登場したり、ジャンケン大会やクイズ大会を行いました。とてもにぎやかなスタジアムだったので、私たちも大きな声を出して熱が入りました。景品が銚子産のしょうゆだったこともあり、みんなとても盛り上がっていましたよ。

ジオっちょ、ちょーぴー、しかお(鹿島アントラーズのマスコット)とも記念写真を撮りました。

試合開始後は、鹿島アントラーズと横浜F・マリノスの試合を見てきました。


(写真1)(左から)ジオっちょ、ちょーぴー、 しかおといっしょに撮影

(写真2)握手するジオっちょ
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きんめだいまつり
2013.10.02 Wednesday 15:00





(写真1)大盛況の化石レプリカ作り


(写真2)材料(プラスティック粘土と型)

材料は、市販されている「おゆまる」というプラスティック粘土を使います。80℃に温めると、このプラスティック粘土は柔らかくなります。柔らかくなったら、アンモナイトやサメの歯の型に入れます。その後、水の中に入れ冷やして、固まったら出来上がりです。

とても、楽しいですよ。また、実施するときは、お知らせしますので、ぜひ来てください。


(写真3)プラスティック粘土を温めます。


(写真4)プラスティック粘土が柔らかくなるのを待ちます。


(写真5)柔らかくなったプラスティック粘土を型に入れます。


(写真6)でき上がった化石のレプリカです。


(写真7)(左から)ジオっちょ、うみまる、チーバくん、うーみん

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地質標本館の見学
2013.10.02 Wednesday 09:30
9月に銚子ジオパーク推進市民の会のみなさまとともに、つくば市にある地質標本館の見学に行きました。
参加者は約30名でした。
(写真1)地質標本館の玄関前

(写真2)地質標本館付近に落下した隕石の説明を聞いています
地質標本館では、職員の方が館内を案内してくださいました。
はじめに1996年に隕石が地質標本館の上空を通過して落下したお話を聞きました。その落下しつつある隕石を見た人もいたため、職員総出で隕石を探して見つけ出したそうです。隕石は、地球の内部構造を知る手掛かりになる可能性があるようです。
(写真3)日本列島大型地質模型の前で

(写真4)デスモスチルスの化石模型の前で
次に、日本列島大型地質模型を見ました。東日本は、日本海が拡大した時に海水中に潜っていたので、新しい地層が多いことと、西日本では花崗岩が多いので、微量な自然の放射性物質も出ていると話していました。
デスモスチルス(哺乳類の1種)の化石は、北海道で偶然に見つけたそうです。化石は、酸性土壌に埋もれてしまうと骨も溶けてしまうことがあるようですが、貝殻などがあれば、酸性が中和されて、骨も溶けることなく保存されるようです。
(写真5)アンモナイト階段

(写真6)太平洋海底地形
建物の中におもしろい階段がありました。普通のらせん階段かと思っていましたが、アンモナイト階段だとのことです。上から見れば、たしかにアンモナイトを想起させます。
太平洋の海底地形の模型の前では、日本は世界の火山の1割を占めていることや、地震がめったにない国から日本に来た人のエピソードなどを紹介してくれました。
(写真7)地震の堆積物

(写真8)日本列島周辺の震源分布
東北地方の堆積物の紹介もありました。869年の貞観地震津波の堆積物や、2011年の東北地方太平洋沖地震津波の堆積物が見られました。貞観地震津波の堆積物から、かつて大きな津波があったということが2008年の段階で研究成果が出ていたようです。しかし、その成果がなかなか一般に浸透していかなかったのが残念だったと言っておりました。
天井を見ると、日本列島周辺の震源分布が立体的に表現されています。下から上を見ると日本列島がひっくり返って見えるので、鏡に映すと見やすくなります。棒の長さと球の大きさは、震源の深さとマグニチュードを表現しています。
(写真9)銚子産のサメを見つけました

(写真10)銚子ジオパークのポスター
岩石・鉱物・化石展示物のコーナーでは、非常に多くのものが展示されておりました。圧倒的な数のコレクションです。その中で、銚子産の化石の展示物をひとつだけ見つけました。名洗層で見つかった巨大ザメのメガロドンの歯でした。
銚子ジオパークのポスターも見つけました。他にも色々と見ましたが、ゆっくりと見れば、1日でも足りないと感じました。
地質標本館の職員の方が、2時間近くていねいに説明をしてくださいました。どうもありがとございました。
続き▽



(写真1)地質標本館の玄関前

(写真2)地質標本館付近に落下した隕石の説明を聞いています
地質標本館では、職員の方が館内を案内してくださいました。

はじめに1996年に隕石が地質標本館の上空を通過して落下したお話を聞きました。その落下しつつある隕石を見た人もいたため、職員総出で隕石を探して見つけ出したそうです。隕石は、地球の内部構造を知る手掛かりになる可能性があるようです。


(写真3)日本列島大型地質模型の前で

(写真4)デスモスチルスの化石模型の前で
次に、日本列島大型地質模型を見ました。東日本は、日本海が拡大した時に海水中に潜っていたので、新しい地層が多いことと、西日本では花崗岩が多いので、微量な自然の放射性物質も出ていると話していました。

デスモスチルス(哺乳類の1種)の化石は、北海道で偶然に見つけたそうです。化石は、酸性土壌に埋もれてしまうと骨も溶けてしまうことがあるようですが、貝殻などがあれば、酸性が中和されて、骨も溶けることなく保存されるようです。


(写真5)アンモナイト階段

(写真6)太平洋海底地形
建物の中におもしろい階段がありました。普通のらせん階段かと思っていましたが、アンモナイト階段だとのことです。上から見れば、たしかにアンモナイトを想起させます。

太平洋の海底地形の模型の前では、日本は世界の火山の1割を占めていることや、地震がめったにない国から日本に来た人のエピソードなどを紹介してくれました。


(写真7)地震の堆積物

(写真8)日本列島周辺の震源分布
東北地方の堆積物の紹介もありました。869年の貞観地震津波の堆積物や、2011年の東北地方太平洋沖地震津波の堆積物が見られました。貞観地震津波の堆積物から、かつて大きな津波があったということが2008年の段階で研究成果が出ていたようです。しかし、その成果がなかなか一般に浸透していかなかったのが残念だったと言っておりました。

天井を見ると、日本列島周辺の震源分布が立体的に表現されています。下から上を見ると日本列島がひっくり返って見えるので、鏡に映すと見やすくなります。棒の長さと球の大きさは、震源の深さとマグニチュードを表現しています。


(写真9)銚子産のサメを見つけました

(写真10)銚子ジオパークのポスター
岩石・鉱物・化石展示物のコーナーでは、非常に多くのものが展示されておりました。圧倒的な数のコレクションです。その中で、銚子産の化石の展示物をひとつだけ見つけました。名洗層で見つかった巨大ザメのメガロドンの歯でした。

銚子ジオパークのポスターも見つけました。他にも色々と見ましたが、ゆっくりと見れば、1日でも足りないと感じました。

地質標本館の職員の方が、2時間近くていねいに説明をしてくださいました。どうもありがとございました。

続き▽
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