お知らせ

銚子ジオパークの歩き巡り

2013.12.09 Monday 13:00
12月5日は、暖かい日に恵まれ銚子ジオパークの歩き巡りをしました。
はじめは、屏風ケ浦です(写真1)。遊歩道を歩いてみて、千葉科学大学方向から往復するのが良いか、名洗から千葉科学大学へ歩くのが良いかいろいろなアイデアが出ました。すでに昼食の時間となり、カフェマリーナで休みました。


写真1 屏風ケ浦を歩く

午後からは、歩きが主体となりました。カフェマリーナから、犬岩までは20分弱、外川漁港までは30分程度でした。外川漁港では、荷捌所(にさばきしょ)で活魚を捌いているところが見られました。写真のように体長80?位のヒラメ数尾がダンベに入っていました(写真2)。話を聞いてみると、この時期は、ヒラメとスズキが採れるそうです。


写真2 外川漁港のヒラメ活魚


長崎では、シラス干しをしているところが見られました(写真3)。この日にとれたばかりのシラスだそうです。部屋の中では、シラスを茹でていました(写真4)。とれたてのシラスはおいしかったですよ。

写真3 シラス干しの様子



写真4 シラスを茹でている

長崎から犬吠埼に向かうときに、砂浜を通って行こうという話になりました。ちょうど上げ潮の時間帯だったので、通れる砂浜が写真5のように狭くなっていました。危ない場所があったので、引き返しました。安全第一です。

写真5 長崎から犬吠埼まで砂浜を歩く。本当にこの道でいいのか?

元の位置に戻るのは、時間がかかるので、犬吠埼観光ホテルの建物を通過させていただくことになりました(ホテルのみなさますみませんでした)。ホテルで、温泉を掘ったときの地層のサンプルを見せていただきました(写真6)。この場所では、1,066m掘って温泉が出てきたということでした。こんなに深く掘ったら、どんな地層が見られるのでしょうか?

写真6 犬吠埼観光ホテル温泉掘削当時の地層のサンプル

次に犬吠埼にある湧水の地点で少し休憩しました(写真7)。犬吠埼では、イソギクがたくさん咲いていました。11月中旬に来たときにも結構開花しておりましたが、花期が長いんですね(写真8)。そのまま、君ヶ浜の砂浜を歩いて、ゴールのしおさい公園の駐車場へ向かいました。

写真7 犬吠埼湧水。


写真8 犬吠埼で見られたイソギク。まだたくさん咲いてますよ。


本日の行程は約7kmで、午後は出発してから2時間20分ほどでした。ある方の万歩計では14,000歩ということでした。
銚子ジオパークでの歩き巡りは、車で移動するのとまた違った楽しさがありました。もし、お時間のある方は歩いてジオサイト巡りをされてはいかがでしょうか?

(交通案内)
屏風ケ浦ジオサイトへ行くには、
JR銚子駅より、千葉交通の千葉科学大学行きのバスに乗車し、千葉科学大学マリーナ前で下車、徒歩5分で遊歩道入口へ
http://www.chibakotsu.co.jp/rosen/pdf/other/choshi/05_2.pdf

犬吠埼ジオサイトへ行くには、
JR銚子駅より、銚子電鉄に乗車し、犬吠駅下車、徒歩10分で犬吠埼へ
http://www.choshi-dentetsu.jp/



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海藻コンニャク

2013.11.30 Saturday 17:00
銚子で、「海草」あるいは「海藻コンニャク」として食品売り場におかれているのがこの紅藻類の海藻であるコトジツノマタです(写真1)。にこっ

夏に銚子市東部に位置する海鹿島付近の海岸で、「これがコトジツノマタだよ」と教えてもらったことがありました。にこっ

私も、銚子で初めてコトジツノマタを食べました。にこっ

鰹節をまぶして、醤油をたらして食べるとおいしいですよ。にこっ

調べてみると銚子付近で、好んで食べられているようです。にこっ

コトジツノマタは、銚子でとれる身近な食品です。にこっ

銚子の環境で育ったものが、そのまま地元の人に食べられる地産地消の食べ物です。にこっ

これこそ、銚子ジオパークにおけるジオの恵みのひとつでありますにこっ


写真1 海藻コンニャク(コトジツノマタ)

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霧島ジオパーク 池めぐりコース 地形地質編

2013.11.29 Friday 17:00
にこっ第3回日本ジオパーク研修会が南九州の霧島ジオパークで行われました(写真1)。にこっその最終日に、ジオツアーで「えびの高原池めぐり」コースに参加しました(写真2)。にこっこのコースは、全行程5kmくらいで手軽に歩けるコースです。にこっ

 

写真1 霧島ジオパークの遠景。左が韓国岳、中央が新燃岳、右が高千穂岳(鹿児島空港より)



写真2 池めぐりコースの地図


えびのエコミュージアムセンターを出発し、しばらく歩いていくと、二湖パノラマ展望台という2つの火口湖が見られる景色のいいところに到着しました。にこっそのうち左手に見える白紫池の方(写真3)は、水深が1mと浅く、以前は、冬季に天然のスケート場だったそうです。にこっ今は、氷が薄くなって、スケート場にはならないそうです。右手に見える方は甑(こしき)岳です(写真4)。にこっ頂上付近の平らな部分は湿地帯だそうです。なぜ甑岳という名前になったのかという話がありました。にこっ甑とは、米を蒸す器(土器)だそうで、これを上下ひっくり返した形が、この山の形に似ているから、甑岳と名付けられたそうです。にこっ昔の人の観察力はすごいものです。にこっその後、六観音御池に向かって歩き、この池の畔で昼食(ジオ弁当)を取りました。にこっ
 


写真3 白紫池               



写真4 甑岳と六観音御池

こちらは硫黄山の火口です(写真5)。にこっ霧島でいちばん新しい火山だそうです。にこっ色が白く見えるのは、火山ガスが発生したことにより、岩石が風化して白化したようです。にこっこれは、火口の中にある硫黄畑です(写真6)。にこっ1962年まで、硫黄を採取していたそうです。にこっこの場所は、約15年前からガスが出なくなり、硫黄の臭いもしなくなったそうです。にこっ

 

写真5 硫黄山の火口             



写真6 かつての硫黄畑の跡地

これは、韓国岳の爆裂火口です(写真7)。まるで山体が崩壊したように見えます。山頂付近には、白い雪も見られました。

 

写真7 韓国岳の爆裂火口           



写真8 新燃岳の入山規制情報

霧島連山の歴史は、約34万年前の大規模な噴火によって、加久藤(かくとう)カルデラができました。にこっその後、約2.9万年前の姶良(あいら)大噴火によって、短期間に堆積した火山灰によってシラス台地ができました(銚子もこの火山灰によって数ミリメートル堆積しました)。にこっ

2011年1月に噴火した新燃岳も気になります。にこっ結構怖い話としては、当時噴石が噴火口から3.2km離れたところまで飛んでいき、そこに火山クレータがあることを教えていただきました(写真なし)。その当時の警戒区域は3kmだったそうです。(現在、警戒区域は1kmとなっているそうです。写真8)にこっ
また、新燃岳の火山灰は、偏西風の影響で東側に流れたため、新燃岳の西側に位置するえびの高原付近には、火山灰が飛んでこなかったそうです。(このコースからは、新燃岳は韓国岳の背後にあるため、見えません。)にこっ

このジオツアーで、過去の火山のダイナミックな活動を知ることができました。関係者のみなさま、どうもありがとうございましたにこっ


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霧島ジオパークのジオツアー「バス山麓コース」

2013.11.29 Friday 09:58
先日更新した「池めぐりコース」につづいて「バス山麓コース」を紹介します。
「池めぐりコース」と同じく、えびのエコミュージアムを見学した後、
バス(←ここが違う!)で出発です。

まずは、高千穂河原です。
高千穂河原は霧島山の中岳と御鉢との間にある谷間の小平地です。


「火山噴火待避所の看板。まさに活きている火山ですぎょ


「霧島神宮跡(古宮址(ふるみやあと))。火山噴火で焼失し移動したそうです。
奥に見えるのは御鉢(円形火口を擁する火山)。高千穂岳と御鉢は「天孫降臨」の舞台とされています。」



「この辺一帯は、2011年に噴火した新燃岳の火山噴出物が積もっています。ぎょ


お昼は「高千穂観光牧場」です。

「高千穂牧場からの展望。
写真右の峰が「高千穂岳」、中央低いところが「高千穂河原」、左奥が「新燃岳」」



「足湯につかりながら、弁当を食べちゃいました(足をみせて食事中の皆さんスミマセン・・)。
牧場といえばアイス。寒い中我慢してソフトクリークもたべましたよ!にかっ


その後、「霧島神宮」、「霧島観光案内所」をめぐって、「神話の里公園」へ

「錦江湾の桜島。噴煙が上がっています。」

ここから、逆を振り向くと

「霧島の山々です。まさに、火山フロントを体験できる場所。」

今回のジオツアーで霧島は火山とともに生きている地域なんだということを強く実感できました。
堆積岩が多い銚子と違って火山がメインの霧島。違った良さがありました。
皆さんもぜひ、霧島ジオパークを旅してみてはいかがでしょうか。


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霧島ジオパークの霧島山の池めぐりコース〜動植物編〜

2013.11.28 Thursday 18:15
第3回日本ジオパーク研修会が南九州の霧島ジオパークで行われました。にこっその最終日に、ジオツアーで「えびの高原池めぐり」コースに参加しました。にこっ

えびの高原は、宮崎県えびの市の標高1,300mに位置しております(写真1)。にこっすでに11月18日に初雪が降ったそうで、この日も結構寒かったです。にこっ

この付近の気候は、降水量が多くて、年間に約4,400mmの降水量(銚子の実に2.6倍!)が記録されているということと、降雪があってもほとんど雪が積もらないそうです。にこっ


 
写真1 えびの高原とえびのエコミュージアムセンター 



写真2 ササの背丈が高く密度が高い場所 

今回見られた植物は、アカマツ、ススキのように標高の違いによって棲み分けるものや、林床のササの背丈や密度が場所によって異なるという特徴を見ました(写真2、3)。

アカマツは、霧島山では、山の中腹付近で見られるそうです。にこっこのように大地の高さ(標高)が1km程度変化すると、見られる動植物もかなり異なってきます。にこっこの標高の違いは、非常に重要で、ジオの恵みの多様性をもたらすこともよくわかりました。にこっ

さて、拠点となるえびのエコミュージアムセンター付近では、主としてアカマツが見られました(写真3)。林床の植物がほとんど生えていなくて見通しがよかったです。にこっ一方で、ササの草丈が10cm位でまばらに生育している場所や、人の背丈よりも高く密に生育している場所も見られました。にこっ

ツツジ科のミヤマキリシマは、九州の高山で見られ、5月頃に開花するということでしたが、狂い咲きで開花しているものも見られました。(写真4)

写真3 えびの高原のアカマツ林
  


写真4 ミヤマキリシマの狂い咲き

標高1,300m付近よりももう少し標高が高くなるとアカマツは見られなくなり、ススキの草原となりました(写真5)。にこっアカマツからススキへ遷移は比較的急激でした。にこっ

かつて硫黄が噴出していた硫黄山の火口の中に入ると、矮性のマツが目につきました(写真6)。にこっ15年ほど前からこの火口から硫黄が出なくなったようで、その後、マツが入り込んできたのではないかと思われました。にこっ
 

写真5 手前側はススキの草原、向こう側はアカマツ林。右手後方は、甑岳。


写真6 硫黄山の火口にある矮性化したマツ。


これはブナです(写真7)。ブナの北限は北海道黒松内低地だそうですが、ブナの南限は以外にも鹿児島県のようです。意外と分布範囲が狭いのだなと思いました。
こちらはヒカゲノカズラです(写真8)。こちらも北海道で見たことがあります。北半球に広く分布しているようです。にこっ

    
写真7 池めぐりコースで見られたブナ 


写真8 池めぐりコースで見られたヒカゲノカズラ

最後に野鳥ですが、歩いている途中で、一度だけ、カラ類の混群に遭遇しました。その中には、エナガ、コガラ、ゴジュウカラなどが含まれていました。その他にも、カケスやハシブトガラスなどを確認することができました。にこっ

今回参加した全国研修会は、とても有意義でした。霧島ジオパークのみなさま、参加者のみなさまどうもありがとうございましたにこっ



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