お知らせ

伊能忠敬の測量碑建立の講演会

2013.11.21 Thursday 17:15
11月16日に、第2回伊能忠敬測量碑建立記念講演会で、お時間をいただきまして、銚子ジオパークの紹介をさせていただきました。にこっ銚子市内の方ばかりでなく、遠方からも大勢の方にお越しいただきました。やや緊張した話し方となりましたが、みなさまに銚子ジオパークをよく知ってもらいたいあまり、30分の予定でしたが、35分も話してしまいました。


写真1 銚子ジオパークの紹介をしているようす


その後、「伊能忠敬は何故測量をはじめたのか」というタイトルの講演を聞かせていただきました。

伊能忠敬は6年間天文学・暦学を学びましたが、その勉強を活かして、深川から浅草まで歩測で、地球の大きさを推定しようとしました。歩測ではだいたい5%程度の誤差があるそうですが、伊能忠敬は10%程の誤差があったそうです。でも、伊能忠敬の師匠は、行動力があることに驚いたそうです。伊能忠敬は、豊富な資金を持ち、時間的な余裕もあり、学問的な業績を残したいと望んでいたので、測量を始めたそうです。

第二次測量で、銚子に立ち寄り、9日も滞在して富士山が見えるのを待って、方位を測量したようです。銚子から富士山を測量することによって、それまでの測量の正確さを確かめたようです。

伊能忠敬は、根気のいる日本の国土の測量に対して、第一歩を踏み出したことと、熱心な仕事ぶりがさらなる仕事を呼び込んだそうで、生き様も素晴らしかったのだと思いました。

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犬吠埼の植物観察会

2013.11.20 Wednesday 17:15
11月14日に銚子ジオパーク推進市民の会の主催による犬吠埼付近の海岸植物観察会に参加しました。当日は、晴れで風も弱く暖かい日で、快適な観察会となりました。参加者は全部で35名だったようです。にこっ

この観察会で、一番驚いたのは、11月中旬の時期に、こんなに多くの個体数、種類数の開花している植物が見られたことです。にこっ次に印象に残ったのは、ハマ、イソという名前がついている植物が大変多いなと感じられました。にこっこの日聞いたものだけでも、ハマエノコロ、ハマアキノキリンソウ、ハマコウゾリナ、ハマヒルガオ、ハマオモト、ハマニンニク、それにイソギクです。にこっ更に、花びらの色は、黄色が多かったです。にこっ

犬吠埼は、海に面しています。そのため、塩分にも耐えられるように適応した植物が見られるのが特徴です。犬吠埼は海岸に近いジオサイトとして、特徴的な植物が見られる地域として重要な場所です。にこっ

集合場所では、ハチジョウススキが見られました。銚子が北限のようです。特徴的なのは、茎が普通のススキよりも太かったことです。にこっ


写真1.海岸沿いで、砂岩泥岩互層をみているところ



写真2.ハチジョウススキ

ハマエノコロは、エノコログサの海岸型のようですが、エノコログサと比較して、草丈が低かったです。にこっ

ハマアキノキリンソウは、千葉県重要保護生物(B)になっています。これもアキノキリンソウより、草丈が低かったです。にこっ


写真3 ハマエノコロ       



写真4 ハマアキノキリンソウ

ツワブキは、福島以西に生育し、早春にはクキが食べられるそうです。にこっ

オニヤブソテツは、シダ植物です。葉の裏には、胞子のうがあって、小さな円型の粒状がたくさんついていました。シダ植物なので、花は咲きません。にこっ



写真5 ツワブキ         


写真6 オニヤブソテツ

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ハナイソギクは、木と草の両方の性質を持っており、雑種だそうです。にこっ

イソギクは、この日最も多く見られました。海に面している場所だけでなく、海から少し離れた石垣でも見られました。にこっ



写真7 ハナイソギク       



写真8 イソギク

最後になりますが、歩いている途中で、海岸沿いでよく見られるイソヒヨドリ(鳥類)も見られたので、紹介します。にこっ
 


写真9 イソヒヨドリ(メス)

主催となって運営していただきました銚子ジオパーク推進市民の会の皆様ありがとうございました。にこっ


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隠岐ジオパーク第二弾

2013.11.19 Tuesday 17:15
隠岐ジオパークのジオツアー地質・地形編です。
(10月に隠岐ジオパークへ行ったときの話の続きです)

 隠岐の島は、火山活動が主体となって形成された島なので、堆積が主体となって形成された銚子とは、また違う特徴が見られました。にこっ

上方に高く突き出ているように見える島は、ローソク島です(写真1)。夕方に太陽がちょうどこの島の上に来たとき、ローソクが燃えているように見えます。今回ローソク島をみたときは、昼間でしたが、ローソクの形をしていました。にこっ
隠岐の島の北西部に位置する福浦トンネル付近の約600万年前の火砕流跡地に行きました(写真2)。この火砕流は柔らかいため、昔は人力でもトンネルを掘ることができたそうです。にこっ


写真1 ローソク島         



写真2 火砕流跡の海沿いを歩く


油井の池は、約300万年前の地すべりのあと、そのくぼみに池ができた場所です(写真3)。地すべりを起こしたあとに、池ができるのは不思議だと思いました。にこっ
 また、現在進行形で地すべりが発生しているところも見ることができました。(写真4)この場所は1年当たり2cm動いているということでした。
 

写真3 油井の池          


写真4現在地すべりしている場所

銚子ダム近くでは、隠岐片麻岩が見られました(写真5)。これは、約2億5千万年前の岩石で、高い熱と圧力(変成作用)を受けたものです。この岩石には、約30億年前にできた鉱物も含まれているようです。にこっ
その後、玄武岩でできた風穴を見ました(写真6)。時間の関係で、少し離れたところから見ただけでしたが、このブログの著者は、安山岩の風穴で調査を行ったことがあるので、興味を持ちました。にこっ


写真5 隠岐片麻岩       



写真6 玄武岩の風穴

マントルゼノリスとは、上部マントルから、早い速度で上昇し、マントル物質のカンラン岩をし、捕獲したものです。このマントルゼノリスを含んだ岩を使った石垣のある場所を見ることができました(写真7)。にこっ

 
写真7 マントルゼノリス(カメラキャップの左側の直径約5?の円の中)


 また隠岐の島では、黒曜石の産地として有名で、中国、四国地方などの遠方にまで運ばれて利用されていたようです。遠方に運ばれた黒曜石を調べて、その産地までわかってしまうのはすごいと思いました。にこっ

このように隠岐ジオパークでは、主として火成岩や火山性堆積物をたくさん見ることができました。



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茨城県北ジオパークのジオツアー

2013.11.08 Friday 17:00
 11月3〜4日に、ジオパーク関東大会in茨城に参加しました。にこっそのうち、4日はジオツアー(「文化とジオの交差点の旅」)に参加しました。にこっ

 最初の目的地は日立市です。にこっ日立市といえばまず日立製作所が思い浮かびました。にこっでも、その原点は日立鉱山(銅山)にあるそうです。にこっそれは、鉱山に関連する機械の製作から日立製作所が生まれたようです。にこっかつて、日立鉱山の煙害対策のために、高さ155mの煙突を作ったそうです。にこっしかし1993年に突然倒れてしまい、現在見られる煙突の高さは、そのときの1/3だそうです(写真1)。にこっ
少し移動して、かみね公園ジオサイトに行きました。にこっそこでは、カンブリア紀の岩体が見られました(写真2)。にこっカンブリア紀の説明を聞いていると、時間スケールだけでなく、空間スケールも壮大になっているのがわかりました。にこっそれだけでなく、地球の歴史が以前よりも、身近になったような気がします。にこっでも、それがカンブリア紀の岩体であることは、専門家でなければ判別ができないようなことが、課題のようでした。にこっ

 
写真1 日立鉱山の煙突。        


写真2 日立市のかみね公園にて。カンブリア紀の岩体の説明を聞いている。

 次は、高萩市にある高萩炭鉱石炭資料館に行きました(写真3)。にこっ石炭は、石炭紀ではなく、古第三紀の地質にあるようです。にこっまた、石炭の取れる場所は、阿武隈山地の東側だそうです。にこっ日本で石炭が利用されるようになったのは、江戸時代からのようで、ヨーロッパでは、紀元前から利用されていたのとは、だいぶ時代の差があるというのも興味深かったです。にこっ


写真3 高萩市の高萩炭鉱石炭資料館にて。石炭を採掘していた時代のジオラマを見ている。

 昼食は、北茨城市の大津漁港へ行きました(写真4)。大津漁港は、2011年の東北地方太平洋沖地震で7m程の津波が来襲したようです。海岸の近くの食堂は、新しく建てられたように見えました。周りを見渡すと、まだ復旧工事をしているようでした。魚の方も、まだ、震災の影響を引きずっていると言っておりました。


写真4 北茨城市の大津漁港。まだ工事が続いている。

 午後からは、五浦海岸にある岡倉天心が居住していたところに行きました。にこっ陸側が海食崖に囲まれており、前方が太平洋を臨んだ景色のいい場所でした。にこっそれはまるで目の前の太平洋が自分の庭のように見えたのではないかと思われました。にこっ敷地内の六角堂は、国の登録有形文化財に指定されておりました。にこっしかし、2011年の東北地方太平洋沖地震の津波の被害で、現在は、再建されたものであります(写真5)。にこっ

 
写真5 北茨城市の五浦海岸(六角堂)にて  


写真6 風船爆弾放球地跡

 最後に、風船爆弾の放球地を見学しました(写真6)。第二次世界大戦中に、偏西風を利用した風船爆弾が考案されました。風船の材料は、和紙とコンニャク糊だそうです。錘には砂が使用されたようです。しかし、アメリカでは既に日本の砂のサンプルを持っていたそうで、3つの放球地(大津、勿来、一宮)のうち、一つは当たっていたそうです。それもすごい話だと思いました。

 過去事実は、変えることができませんが、今後ジオパーク活動が平和とは離れた分野に利用されたくないと思いました。

 近隣のジオパークでジオツアーに参加したのは、とても有意義でした。茨城県北ジオパークの関係者のみなさま、どうもありがとうございましたにこっ


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隠岐ジオパークのジオツアー

2013.11.07 Thursday 18:00
第4回日本ジオパーク全国大会(隠岐大会)に参加しました。にこっそのうち、10月17日と18日は、島後(隠岐の島町)のジオツアーに参加しました。にこっ

 このジオツアーで印象に残ったのは、隠岐の島では、植物の多様性が高いということでした。にこっ具体的には、北方系、南方系の植物が混在しているということです。にこっその理由を聞いてみると、最終氷期に隠岐の島は、本土と陸続きであったそうです。にこっこの陸続きになったときに、さまざまな地域の植物が避難してきたそうです。にこっ氷期で気温が低下している時期に、本土から北方に位置する隠岐の島方向に避難したそうです。にこっなぜ、氷期に北へ避難することができたのか、不思議に思いましたが、隠岐の島は、対馬暖流が流れているので、本土(島根県)に比べて温暖だと言っておりました。にこっそこで、現在の気象について、西郷と松江を例として気象庁データで見たところ、植物にとって西郷が松江よりも有利だと思われたのは、冬季の降雪量が多いことでしたが、本当に有利なのか詳細なところはよくわかりませんでした。にこっでも、最終氷期の植物の花粉分析などの成果があると面白そうですね。にこっなお、今回見ることができた特徴的な植物は、ミズナラ(写真1)、イタヤカエデ(写真2)、シロウマアサツキ(写真3)など北方あるいは高山のもの、ヤブツバキ(写真4)、トベラ(写真5)など南方の照葉樹でした。にこっ


  
写真1 ミズナラ          


写真2 イタヤカエデ

 
写真3 シロウマアサツキ     


写真4 ヤブツバキ

  
写真5 トベラ          

 スギは、最終氷期に日本で3か所逃避地があったそうです。にこっ太平洋側は伊豆半島、日本海側は隠岐の島、九州以南は屋久島だそうです。にこっ日本海側のスギは、葉の表面に雪が積もっても、すぐ落ちるように太平洋側のスギに比べて葉が短いのが特徴だそうです(写真6)。にこっ



写真6 隠岐の島のスギ(かぶら杉)

 次に動物ですが、オキサンショウウオを教えてくれました。にこっオキサンショウウオ(写真7)は、隠岐の島の島後だけに生息する両生類で、希少な種だそうです。にこっ環境省のレッドデータブックによれば、絶滅危惧II類(VU) で、絶滅の危険が増大している種となっておりました。にこっ見つけるのが難しくて、教えてもらわなければわからないほどでした。にこっ


 
写真7 オキサンショウウオ(どこにいるかわかりますか?)

 また、アサギマダラ(写真8)を1羽だけ見かけました。南方への渡りの途中なのでしょうか?にこっ


写真8 アサギマダラ(渡りの途中?)

このように、隠岐の島では、大地と気候と生態系とそれらの歴史が絶妙なバランスで、このような景観を作り上げていることを興味深く観察することができました。にこっ

 滞在時は、隠岐ジオパークの関係者の皆様にお世話になりました。どうもありがとうございましたにこっ




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