事務局ブログ

大地からの恵みを人がつなぐ(農業編)

2015.02.10 Tuesday 13:45
1月に4回に分けて、銚子ジオパークでは、大地の営みと生態系、人々の生活を関係づけるジオストーリーを、参加者自ら作り上げていくことを目的として、「大地からの恵みを人がつなぐ」(農業編)を開催いたしました。
1回目は、銚子市農産課の方から「銚子の農業」についてお話を伺いました。ここでは主に銚子におけるキャベツ栽培をはじめた経緯や取組状況について伺いました。夏季よりもむしろ冬季に農業生産がさかんである銚子は、気候に恵まれており、それが海流や地形に関連している大地からの恵みであることを改めて知らされました。


(写真1)「銚子の農業」の講演会のようす

2回目は、JAちばみどり営農センター銚子へ行き、取組状況や出荷のようすの見学をさせていただきました。銚子の土壌は、関東ローム層を母体とした黒ボク土が多く、砂地と比較して、保肥力が高いそうです。また、銚子の西部は、東部と比較して気温が低いため、キャベツは作れず、トンネル栽培(半円形の小さなビニールハウス)で、ダイコンを作っているという話を聞きました。トンネル栽培によるダイコンの栽培面積は日本一だということでした。厳冬期のキャベツは甘く、また、夏季のようにわざわざ冷蔵庫を利用して冷やすことなく、おいしいものが新鮮なうちに出荷できるのも、ジオの恵みだと思われました。


(写真2)JAちばみどり営農センター銚子での座談会
 

(写真3)JAちばみどり営農センター銚子での出荷のようす

3回目は、小畑町の農家で、主として自然栽培に関する話を伺いました。自然栽培は、基本的に畑に肥料も堆肥も入れないで作物を作る方法です。秋から冬にかけて、一般的な農家ではキャベツが2回収穫できるということでしたが、自然農法では生育が遅いために1回だけだということでした。畑の土が悪くならないように気を使って、作物を作っているという話が印象的でした。


(写真4)小畑町の農家で自然栽培の話しをきいているようす

4回目は、この3回で得た知識やこれまでの知識を活かして、グループごとにまとめと発表を行いました。すごいと思ったことや、お客様に伝えたいことを書き出し、グループでまとめて、最後にグループごとにみんなの前で発表しました。
これで、銚子の農業に関して、かなり詳しくなったようです。また、大地からの恵みをまとめたので、あとは少しずつ洗練されたジオストーリーになっていくことを期待しております。
 

(写真5)グループごとに、ガイド内容をまとめているようす


(写真6)グループごとに、模擬ガイドをおこなっているようす

最後に、この場をお借りいたしまして、ご協力をいただいたみなさまに感謝申し上げます。







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