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秩父ジオパークの視察研修(1日目)

2014.05.02 Friday 09:00
4月22,23日に秩父ジオパークへ視察研修に行ってきました。にこっ

まず、秩父郡皆野町にある秩父味噌を製造・販売しているヤマブ味噌を見学しました(図1)。秩父地方のB級グルメ「味噌ポテト」、もろきゅう、味噌汁など、味噌を使った料理の昼食をいただき、秩父のカエデ樹液を試飲しました。秩父ジオパークから歓迎のポスターも貼ってあり、一同感激しました(図2)。にこっ

次に、秩父盆地の全景が見られる美の山へ行き、盆地内の荒川によって形成された河岸段丘のようすを観察しました(図3)。秩父の地形と産業の関係では、盆地中央部を流れる荒川が大地を削り込んでおり、水の利用が難しいため、水田が発達しにくかったこと、代わりにクワを植えて、カイコから絹を取って、銘仙の産業が発達したこと、農業としては、コンニャクやソバが栽培されていることを教えていただきました。
荒川の急流(図4)によって、石が岩盤を削り、人が入れるほどの大きな穴(ポットホール)を見学しました(図5)。この辺りは、洪水時に水が集まりやすい地形になっており、岩によって丸く削り取られたそうです。また、水位尺が13mもあるのには驚きました(図6)。にこっ

次に、埼玉県立自然の博物館見学へ行きました(図7)。この博物館の歴史、古生物の骨格(パレオパラドキシア、アケボノゾウなど)、岩石、秩父の古環境などの説明を聞きました。
最後に、秩父まるごとジオパーク推進協議会で、総会にオブザーバーとして出席し、その後、秩父で行われた「地球科学学習観光」推進事業について研修が行われました(図8)。
1日目は、秩父ジオパークの地形と人の暮らしの関わりがわかり、秩父独自の文化の一部を垣間見ることができました。銚子ジオパークにおいても、大地と人との関わりに関するジオストーリーの作成の参考にしたいと思いました。とても有意義な時間をすごしました。にこっ


図1 味噌蔵での昼食と見学        


図2歓迎のしるしに!
   

図3 美の山から見た秩父盆地の河岸段丘  


図4 秩父盆地を流れる荒川の様子


図5 荒川のポットホール          


図6 荒川の水位尺
   

図7 埼玉県立自然の博物館の見学   


図8 秩父まるごとジオパーク推進協議会の総会


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