事務局ブログ

香港ジオパークのヨン博士の講演会

2015.07.30 Thursday 17:30
7月27日(月)に香港ジオパークのヨン博士が銚子ジオパークに来られました。はじめに銚子ジオパークの見所をご案内いたしました。今回は、地球の丸く見える丘展望館、犬吠埼、銚子漁港、ヤマサ醤油、屏風ケ浦を見ていただき、ご意見等をいただきました。
また、午後3時から、銚子マリーナセンターハウスにて、講演会が開催されました。

主な内容は、次のとおりです。
・世界ジオパークになるのは、基準に達すればなれるので、難しいことではない。しかし、4年毎の再認定審査でジオパークを継続しようとする方が難しい。再認定審査で毎年いくつかのジオパークでイエローカードが出ている。そのため、いつでも次回の再認定審査の準備が必要である。ジオパークは、長期にわたるビジネスである。
・ジオパーク全体ではなく、各ジオサイトで、法的な保護のシステムを確立することがとても重要である。
・偉い人が来たときにジオパークで、地質の説明をしても興味をもってもらえることはほとんどないので、地質の説明をするのをやめた。
・香港ジオパークには、六角柱状節理が見どころの一つである。これを見るために現地に足を運んでも10分すれば飽きてしまう。そのためにさらなる工夫が必要となる。
・ジオパークは、イメージが重要である。そこでプロ意識を持つために全ジオガイドがジオパークのTシャツを着ている。
・新聞やテレビ、ラジオを使ってジオパークの宣伝をしている。香港ジオパークのウェブサイトは賞をもらうほど良くできている。良いウェブサイトを作るにはお客様が知りたいことを伝えることである。
・スポンサーになってもらうために、ジオパークの清掃に多額の資金をつぎ込んでいる。
・各ジオサイトに投函された郵便物に、各ジオサイトのジオパークの消印を押している。

この講演を聞いて感じたことは、香港ジオパークでは、非常に精力的にジオパーク活動を推進しているということです。特にアイデアと行動力があってこそ、以下の香港ジオパークがあるのではないかと思われました。良いところを銚子ジオパークでも取り入れたいと思いました。



写真1 香港ジオパークのヨン博士


写真2 講演会のようす

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