事務局ブログ

隠岐ジオパーク第二弾

2013.11.19 Tuesday 17:15
隠岐ジオパークのジオツアー地質・地形編です。
(10月に隠岐ジオパークへ行ったときの話の続きです)

 隠岐の島は、火山活動が主体となって形成された島なので、堆積が主体となって形成された銚子とは、また違う特徴が見られました。にこっ

上方に高く突き出ているように見える島は、ローソク島です(写真1)。夕方に太陽がちょうどこの島の上に来たとき、ローソクが燃えているように見えます。今回ローソク島をみたときは、昼間でしたが、ローソクの形をしていました。にこっ
隠岐の島の北西部に位置する福浦トンネル付近の約600万年前の火砕流跡地に行きました(写真2)。この火砕流は柔らかいため、昔は人力でもトンネルを掘ることができたそうです。にこっ


写真1 ローソク島         



写真2 火砕流跡の海沿いを歩く


油井の池は、約300万年前の地すべりのあと、そのくぼみに池ができた場所です(写真3)。地すべりを起こしたあとに、池ができるのは不思議だと思いました。にこっ
 また、現在進行形で地すべりが発生しているところも見ることができました。(写真4)この場所は1年当たり2cm動いているということでした。
 

写真3 油井の池          


写真4現在地すべりしている場所

銚子ダム近くでは、隠岐片麻岩が見られました(写真5)。これは、約2億5千万年前の岩石で、高い熱と圧力(変成作用)を受けたものです。この岩石には、約30億年前にできた鉱物も含まれているようです。にこっ
その後、玄武岩でできた風穴を見ました(写真6)。時間の関係で、少し離れたところから見ただけでしたが、このブログの著者は、安山岩の風穴で調査を行ったことがあるので、興味を持ちました。にこっ


写真5 隠岐片麻岩       



写真6 玄武岩の風穴

マントルゼノリスとは、上部マントルから、早い速度で上昇し、マントル物質のカンラン岩をし、捕獲したものです。このマントルゼノリスを含んだ岩を使った石垣のある場所を見ることができました(写真7)。にこっ

 
写真7 マントルゼノリス(カメラキャップの左側の直径約5?の円の中)


 また隠岐の島では、黒曜石の産地として有名で、中国、四国地方などの遠方にまで運ばれて利用されていたようです。遠方に運ばれた黒曜石を調べて、その産地までわかってしまうのはすごいと思いました。にこっ

このように隠岐ジオパークでは、主として火成岩や火山性堆積物をたくさん見ることができました。



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