事務局ブログ

NHK千葉放送局での収録―銚子ジオパークの宣伝―

2013.07.18 Thursday 20:30
銚子ジオパークの宣伝をするために、NHK千葉放送局へ収録に行ってきました。出演者は、銚子ジオパーク推進協議会事務局からひとり、銚子ジオパーク推進市民の会からひとりです。放送は、7月23日(火)午前11:00-12:00のNHK-FMで「ひるどき情報ちば」(銚子地域では83.9MHz)という番組にゲスト出演します。出演時間は約15分です。お時間のある方は、ぜひお聞きください。当日、ラジオを持ち合わせていなければ、こちらからどうぞ。(http://www3.nhk.or.jp/netradio/)
万が一、聞き逃してしまった場合には、こちらの番組アーカイブをクリックしてからどうぞ。
(http://www.nhk.or.jp/chiba/movie_radio/index-hirudoki.html)

番組で話す内容は、事前に準備しました。収録当日の控室でも一度通して練習をしました。しかし、原稿を見ながら話すので、どうしても読んでいる感じになってしまいました。加えて、話し方にやや力が入ってしまいました。
一方、NHKのキャスターは、発音がきれい、音の抑揚がはっきりしている、質問の入れ方もうまい、間の取り方もうまいというのが改めてよくわかりました。私たちゲスト出演者の話し方が素人っぽく聞こえてしまうと思いますが、その辺はご容赦ください。
それでも、一生懸命、銚子ジオパークを伝えましたので、どうぞお聞きください。

NHK
NHK千葉放送局での収録

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荒波による大地の浸食との戦い―名洗浜―

2013.07.12 Friday 18:30
銚子市名洗町の海岸付近は、狭い土地に多くの住宅が密集しています。そのことがとても不思議に感じられました。
ある日、たまたま郷土史研究家の講演会で、名洗地区の大地の浸食の話をされていました。そのとき、名洗町の名洗不動明王不動尊というところに石碑があるということを教わり、また、その石の表面に漢文で刻まれた名洗の歴史について、解説してくださいました。
後日、現地へ行き、その碑を見に行きました(写真)。確かに漢文で書かれた説明があるのがわかりました。それを和文に書き下すと最後に示したようになります。つまり、名洗浜では、荒波による浸食で、大地が削られていき、やむを得ず、集団で内陸側へ引っ越ししたことが記録されていました。
現在の名洗浜は、消波ブロック、ヘッドランド、離岸堤によって、荒波による浸食が緩和されています。しかし、昔は本当に苦労しながら生活をしていたことがよくわかりました。そして、現在、名洗の海岸付近では、狭い土地に多くの住宅が密集している理由がここにあるのではないかと思われました。

名洗
名洗不動明王不動尊にある石碑


(碑の書き下し分、関根昌吾氏の資料より)
高神村の西端を名洗浜といふ。此の地の沿岸、海波の浸蝕を蒙り、独り海老島・茅刈島を海中に余すのみ。而して虧陥益々劇しく、其の勢延びて垣牆、戸庭の間に及ぶ。之がため、居を移す者数十。区民乃ち心を協せ、相議して衣を縮き、口を節し、貲を積むこと数年、防捍甚だ力む。而るに其の害止まる所を知らず。是において区民相携え、傍近町村の有志の者を訪ね、資金を醵り、且村費を請ひ、以て之に補助せしむるも、此の如きは、年を累ねて終に効を成すなきなり。乃ち郡村の吏をして県費を以て救護するを哀請せしむるも許されず。区民の窮みは極まれりと謂うべきなり。明治丗五年、寺島賢之助、村長の職に就くや、深く之を憂ひ、高根巳之吉・高根安五郎・関根四兵衛・関根栄泰等と議し、又神田郡長と謀り、植田清右衛門所蔵の旧記録を按じ、沿革を詳らかにし、更に県庁に要請すること再三、日夜奔走し遂に許さる。丗六年、始めて工を起こし、水の衝に就き、甃石を羅列し、胸壁を築き、工事完く成る。区民是に因り、以て桑滄の変に遭ふを免がる。其の喜び知るべきなり。乃ち相謂ひて曰く、「吾が徒此の土に安んずるを得るは実に寺島君の賜なり。豈其れ黙然として止むべけん哉」と。是において、貲を損せ石に刻し、後世永く其の恩を忘るることなからしむといふ。
明治丗八年六月





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銚子におけるキャベツ栽培

2013.06.25 Tuesday 20:00
ご存じのとおり、銚子の代表的な農作物は、キャベツです。キャベツは、地中海沿岸が原産の海岸植物だと言われています。この海岸植物であるキャベツを冬季に栽培できる銚子は、地理的にも気候的にも恵まれた大地であると言えます。にこっ

銚子は、昔からキャベツの栽培が盛んだったのでしょうか?実は、意外と最近で、商業的栽培は1950年代から始まりました。その後、栽培農家や栽培面積が急増していきました。

では、それ以前はどうしていたのでしょうか?それ以前は、サツマイモ(甘藷)と麦類がおもな作物でした。しかし、サツマイモは価格変動が激しく、また、麦類は病気にかかりやすく生産が不安定で、しかもコメの値段の半額でした。

ところで、1950年代当時、キャベツを食べる習慣があまりありませんでした。そんなころ、銚子在住の農家のある人が、たまたま東京の上野駅で、キャベツ入りの焼きそばを食べたそうです。それがおいしかったにこっことから、キャベツ栽培を始めるきっかけとなりました。

そういうわけで、灯台印で有名な銚子は春キャベツの一大生産地です。みなさま、銚子のキャベツを食べましょう。にこっ

キャベツ畑
11月撮影。これらのキャベツは翌春に出荷されます。


(引用文献)
李鎔一, 1998, 銚子市小浜集落におけるキャベツ栽培の導入と展開、歴史地理学調査報告, 8:97-110.



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銚子の緑地と地形

2013.06.20 Thursday 18:30
銚子付近の航空写真を見ると緑色に見える部分があります。その部分は緑地です。にこっ
その緑地を見ると、特徴がありそうです。まず、右腕で一番くびれた新生―名洗線の東西で分布に顕著な違いがあることに気がつきます。まず、この線よりも西側では、河川の流路に沿って緑地が生育しているのがわかります。この河川は、水の流れによる浸食によって、次第に削られていきました。そのため、これらの河川は、周囲よりも標高が低くなっています。この河川と周囲の標高が急激に変わる斜面で緑地がみられるのです。したがって、緑地は、傾斜地という特徴的な地形に見られることがわかりました。また、このように小さな河川が広域的に広がっているのは、水を通さない不透水層の上に、水を通しやすい透水層が載っているのと関係がありそうです。にこっ

銚子付近の航空写真
銚子付近の航空写真(Googleの航空写真よりを編集した)

一方で、新生―名洗線よりも東側は、西側と違った特徴を持っています。東側の緑地は、君ヶ浜、愛宕山の周囲、利根川沿いの斜面などに見られます。また、地形図に記載されている河川は、小畑池から出て、高神低地を経由して名洗へ流出する1本だけです。東側は、おそらく水の流れによって浸食できるほど大地が柔らかくないと推測されます。にこっ
 このように、緑地の分布によっても、地形や地質の特徴が見えてくるというのも面白いですね。にこっ


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講演会

2013.06.20 Thursday 17:30
世界ジオパークに認定されている高知県の室戸ジオパークから柴田伊廣氏をお招きし、6月8日に市民センターで、「室戸ジオパークが魅せたジオ活」というタイトルで講演会が開催されました。にこっ

発表のようす1
発表のようす(1)

発表のようす2
発表のようす(2)

課題を検討中
課題を検討中

講演会の内容
講演会の内容

この講演会では、5−6人のグループになって、与えられた課題に対して、各人が問題点を書き出し、講師が情報提供した後、解決策を出し合い、その後グループごとに発表するというものである。参加者は、受け身的に講演を聞くだけでなく、ひとりひとりが積極的に関わっていくことができました。にこっ

室戸ジオパーク推進協議会では、このようなワークショップ形式で、会議が行われているようです。室戸市の人口は、銚子市の人口の5分の1程度ですが、室戸のジオ活は、人口の少なさを感じさせませんでした。にこっ

銚子でも、会議でワークショップ形式を取り入れて、さらに活気のあるジオ活をしていきたいですにこっ



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