事務局ブログ

きんめだいまつり

2013.10.02 Wednesday 15:00
魚9月22日に銚子マリーナできんめだいまつりが開催されました。にこっ銚子ジオパーク推進協議会もテントを一張借りて、化石のレプリカ作成や銚子ジオパークのパンフレット配布等を行いました。にこっ特に、化石のレプリカ作成は、大盛況で、175人の方が来てくれました。にこっ


 
(写真1)大盛況の化石レプリカ作り魚     


(写真2)材料(プラスティック粘土と型)魚

材料は、市販されている「おゆまる」というプラスティック粘土を使います。80℃に温めると、このプラスティック粘土は柔らかくなります。柔らかくなったら、アンモナイトやサメの歯の型に入れます。その後、水の中に入れ冷やして、固まったら出来上がりです。にこっ
とても、楽しいですよ。また、実施するときは、お知らせしますので、ぜひ来てください。にこっ

  
(写真3)プラスティック粘土を温めます。魚



(写真4)プラスティック粘土が柔らかくなるのを待ちます。魚


 
(写真5)柔らかくなったプラスティック粘土を型に入れます。魚  



(写真6)でき上がった化石のレプリカです。魚



(写真7)(左から)ジオっちょ、うみまる、チーバくん、うーみん魚


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地質標本館の見学

2013.10.02 Wednesday 09:30
9月に銚子ジオパーク推進市民の会のみなさまとともに、つくば市にある地質標本館の見学に行きました。にこっ参加者は約30名でした。にこっ


 
(写真1)地質標本館の玄関前    


(写真2)地質標本館付近に落下した隕石の説明を聞いています

地質標本館では、職員の方が館内を案内してくださいました。にこっ
はじめに1996年に隕石が地質標本館の上空を通過して落下したお話を聞きました。その落下しつつある隕石を見た人もいたため、職員総出で隕石を探して見つけ出したそうです。隕石は、地球の内部構造を知る手掛かりになる可能性があるようです。にこっ

 
(写真3)日本列島大型地質模型の前で 


(写真4)デスモスチルスの化石模型の前で

次に、日本列島大型地質模型を見ました。東日本は、日本海が拡大した時に海水中に潜っていたので、新しい地層が多いことと、西日本では花崗岩が多いので、微量な自然の放射性物質も出ていると話していました。にこっ
 デスモスチルス(哺乳類の1種)の化石は、北海道で偶然に見つけたそうです。化石は、酸性土壌に埋もれてしまうと骨も溶けてしまうことがあるようですが、貝殻などがあれば、酸性が中和されて、骨も溶けることなく保存されるようです。にこっ

 
(写真5)アンモナイト階段      



(写真6)太平洋海底地形

建物の中におもしろい階段がありました。普通のらせん階段かと思っていましたが、アンモナイト階段だとのことです。上から見れば、たしかにアンモナイトを想起させます。にこっ
太平洋の海底地形の模型の前では、日本は世界の火山の1割を占めていることや、地震がめったにない国から日本に来た人のエピソードなどを紹介してくれました。にこっ

   
(写真7)地震の堆積物       



(写真8)日本列島周辺の震源分布

東北地方の堆積物の紹介もありました。869年の貞観地震津波の堆積物や、2011年の東北地方太平洋沖地震津波の堆積物が見られました。貞観地震津波の堆積物から、かつて大きな津波があったということが2008年の段階で研究成果が出ていたようです。しかし、その成果がなかなか一般に浸透していかなかったのが残念だったと言っておりました。にこっ
天井を見ると、日本列島周辺の震源分布が立体的に表現されています。下から上を見ると日本列島がひっくり返って見えるので、鏡に映すと見やすくなります。棒の長さと球の大きさは、震源の深さとマグニチュードを表現しています。にこっ
    
 
(写真9)銚子産のサメを見つけました
         


(写真10)銚子ジオパークのポスター

岩石・鉱物・化石展示物のコーナーでは、非常に多くのものが展示されておりました。圧倒的な数のコレクションです。その中で、銚子産の化石の展示物をひとつだけ見つけました。名洗層で見つかった巨大ザメのメガロドンの歯でした。にこっ

銚子ジオパークのポスターも見つけました。他にも色々と見ましたが、ゆっくりと見れば、1日でも足りないと感じました。にこっ

地質標本館の職員の方が、2時間近くていねいに説明をしてくださいました。どうもありがとございましたにこっ

続き▽
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銚子沖で世界最大の超巨大火山発見!(1600km沖だけど・・)

2013.09.11 Wednesday 10:06
なっ、なんと、銚子沖(日本のはるか東方ともいう)約1600kmに、
「地球上で最大で、太陽系でも最大級の超巨大火山を発見した」という論文が、
9月5日、英科学誌ネイチャージオサイエンス(Nature Geoscience)で発表されましたぎょ
 
この論文の筆者は、米テキサスA&M大学(Texas A&M University)のWilliam Sager氏らの研究チーム。

タム山塊と呼ばれるこの火山は、太平洋の海底にある台地、シャツキー海台の一部で、日本の東方約1600キロに位置しています。
研究チームは論文の中で「タム山塊は、世界で知られている中で最大の単一の火山だ」と報告しています。

タム山塊は、約1億4400万年前に形成された火山。
面積は約31万平方キロで、英国とアイルランドを合わせた面積に相当するそうです(東京ドーム660万個分ぎょ)。
海底から頂上までの高さは約3500メートルで、丸いドーム状の形をしています。
面積は、太陽系で最も巨大な単一火山、火星のオリンポス火山と同じぐらいです!ぎょ

これまで、タム山塊は複数の火山から成る広大な火山系だと考えられていました。
William Sager氏の研究チームは、
海洋底掘削で採取された岩石試料のデータと、海洋の地震波探査で得られた地層断面図によりタム山塊の全体像の解明を試みました。
その結果、タム山塊が超巨大な単一の火山であることが分かりました。

また、研究チームは、海洋にはまだ巨大な火山が潜んでいる可能性があると考えているそうです

まだまだ、地球はわからないことだらけです。
銚子ジオパークでも世界をあっと驚かす発見があるかもしれませんね。

http://www.nature.com/ngeo/journal/vaop/ncurrent/full/ngeo1934.html
で論文の要旨を読むことができます。


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こおり

2013.09.06 Friday 13:00
こおり」は、2013年の小学校中学年向きの課題図書です。ゆきだるま

「こおり」という本のタイトルから、身近な氷の実験や、氷に関する興味深いエピソードがあるのではないかと想像していました。にこっ

しかし、この本は、身近な氷の性質のみならず、その性質によって地球の気候や生態系にも影響を及ぼすことが紹介されています。中でもが地球規模の海流である「海洋深層流」が言及されていて、すごいと思いました。これは、科学的にも未解明な部分が残されている最先端の研究課題のようです。にこっ

北極海付近で沈み込んだ塩分の濃い海水が、海洋深層流として、地球をめぐりめぐって、北太平洋とインド洋のどこかでわきあがるようです(注:南極海でわきあがるという説もある)。この海洋深層流は、養分やプランクトンが豊富です。そのため、わきあがる場所では魚がたくさんいるようです。魚 銚子付近では、漁獲量に恵まれているので、海洋深層流から何らかの恩恵を受けているのかどうなのか、今後の研究成果が待たれるところです。にこっ

小学校中学年にしては、内容がやや高度ですが、楽しく読むことができましたにこっ

前野紀一(文)、斉藤 俊行(絵), 2012, こおり, 福音館書店, 40pp.
http://www.fukuinkan.co.jp/bookdetail.php?goods_id=22840


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銚子の強風

2013.09.02 Monday 18:30
銚子は、かつて強風のために海難事故がよく発生していました。そこで海難防止のために、今から50年以上前に強風に関する調査も行われていました。曇りのち雨
1950年から1955年までの6年間の調査によれば、314回の突風(*)がありました。これは風速10m/s以上を記録した日数の46%(52日分)に相当します。曇りのち雨こんなに突風の回数や頻度が高ければ、ある程度の予測ができなければ、海難にも影響を及ぼしそうです。曇りのち雨しかし、突風出現の天気図パターンがあるようなので、前もって天気図がわかれば、海難を回避できそうです。曇りのち雨

銚子の突風の特徴は、以下のように記載されています。曇りのち雨
1.銚子の突風を分類すると図1のように5つの型に大別できる。
2.銚子の突風は図2にように冬から春にかけて多い。
3.銚子の突風の出現は一般に夜間に多い。
(次の2つは、ちょっと難しいかもしれません。)
4.銚子の北寄りの突風は、太平洋(南岸)低気圧、主寒冷前線、二次前線によるものが多く、南寄りの突風は主寒冷前線によるものが多い。
5.太平洋(南岸)低気圧の通過により銚子で北寄りの突風が起こる場合の目安として、低気圧の中心から約300km以内の海上にあり、時速45km以上で移動しながら発達していること。

銚子ジオパークで、野外見学をする場合には、防災上よく理解しておきたいです。曇りのち雨


図1 突風型の分類


図2 季節・風向別の突風出現時間帯

(引用文献)
宇田川和夫, 1957, 銚子の強風について(一報), 天気4(5):154-156.
宇田川和夫, 1958, 銚子の強風について(第2報), 天気5(1):25-29.

* ここで言う突風とは、10分の平均風速が1時間以内に5m/s以上増加して10m/s以上になった場合を言う。


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