みどころの紹介

高田川Takada River

地球の歴史で最も新しい地磁気逆転の記録が残る地層
〜チバニアンの地層だよ〜

高田川周辺では千葉県市原市の「養老川流域田淵の地磁気逆転地層」と同年代の77万年前ごろの地層を見ることができます。つまり、地球の歴史で最も新しい地磁気逆転がおきたときの痕跡が高田川周辺の地層に残されているのです!
地球上では77万年前から現在に続く大部分の期間で方位磁針のN極がほぼ北をさす状態が続いています。

また、田淵の地層は「チバニアン」と呼ばれる時代(新生代第四紀更新世中期:約77万4千年前〜約12万9千年前)の名前の由来となっています。更新世前期/中期境界の国際的模式地には、77万年前ごろに起こった地磁気の逆転層準を含むことが求められていました。田淵では地層の中に、この地磁気の逆転の痕跡がよく残っていることなど、世界的にも重要な地層であることが認められたために更新世中期が「千葉時代=チバニアン」と名付けられました。

ここ高田川の地層は、その田淵の地層と地下で続いており、同じ時代、同じ海域で堆積した地層となります。

地層の写真

地層の中にある横に走った細い溝(白い点線)は火山灰層。高田川の川岸で見ることができる火山灰Yk8aは77万年前ごろ噴出した火山灰で、この火山灰の数10㎝〜数m下が地磁気の逆転が生じた層準の地層となります。

時代を明らかにするカギは火山灰

広い範囲に分布する火山灰は地層の対比に役立ち、地層のできた年代を教えてくれます。
高田川周辺に連続して分布する火山灰(下よりYk8a、Yk8b、Yk8.5(Ku2B)、Yk9a(Ku1)、Yk9b(Ku0.6))はまさに約77万年前に地磁気が逆転した直後の時代を示す火山灰となります。

「地磁気」ってなんだろう?

方位磁針はN極が北を向きます。これは地球がおおきな磁石のようになっているからです。地球が持つ磁場を地磁気といいます。
現在は、北極付近がS極、南極付近がN極となっていますが、地球の長い歴史を見ると何度も逆転したことが分かっています。
地磁気逆転は人間の一生の時間スケールよりずっと長い時間スケールで起こる現象です。逆転にかかる時間の見積には幅がありますが、1千年から1万年程度と見積もられています。また、地磁気の逆転がなぜ起こるかはまだ解明されていません。

地磁気の説明図
「チバニアン」ってなんだろう?

誕生から46億年という長い歴史を持つ地球は、いくつもの時代に分けられています。恐竜がいたジュラ紀などは有名です。ほとんどの時代はすでに名前が決まっていますが、まだ決まっていない時代もあります。この地球の時代を分けるとき、生物の出現や絶滅など地球規模の大きな出来事を示す化石が使われてきました。最近では地磁気の逆転が起こった時期などもあわせて使われています。

千葉県市原市田淵にある地層は、一番新しい地磁気逆転の記録が世界で最もよく残っているため、令和2年1月、時代を分ける境界がよくわかる地層として世界に認められました。このことにより、いままで名前がなかった約77万4千年前から12万9千年までの時代がラテン語で「千葉の時代」を意味する「チバニアン」と呼ばれることになりました。日本の地名にちなんだ名前が地質年代につけられることは初めての快挙です。
つまり、高田川の地磁気逆転地層の上位にある地層は「チバニアン」という時代に堆積した地層となります。
※正確には時代の境界は、地磁気逆転境界の数10p下にある火山灰Byk-Eと決められました。

千葉県市原市の「養老川流域田淵の地磁気逆転地層」を見学するならこちら(田淵チバニアンズWEBサイト)

主な地質年代区分
  • なし
  • なし
  • あり
  • なし

アイコンの説明

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アクセス

JR「銚子駅」から千葉交通バス(豊里ニュータウン行き)
「余山」下車、徒歩約9分(約700m)

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