みどころの紹介

小畑池Kobatakeike Pond

銚子を襲った超巨大津波を教えてくれた

小畑池の写真

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注)駐車場までの道は細く舗装されていません。

小畑池は、周囲300m、平均水深2mの池で、西側にある愛宕山からの湧き水が、石尊神社を経由して流れこんでいます。

江戸時代の日記には大きな津波が銚子をおそっていたことが記録されており、それをもとに湖の堆積物を調査した結果、湖底の泥とは違う津波の痕跡である砂の層がみつかりました。
この痕跡は1677年の延宝房総沖地震の津波のもので、津波は君ケ浜から上がり、海抜13−20mの砂丘を超えて、この池に到達したものと考えられています。

その後の調査で、さらに古い時代の津波の痕跡も見つかっています。おそらく銚子には、600年から1000年程度の周期で小畑池に到達するような超巨大津波がくりかえし発生していたのでしょう。
下の図にある「津波の痕跡2」は、もともと外川にあった渡海神社の高台移転に関わる津波の痕跡だと考えられています。

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田中玄蕃の日記(先代集)

延宝五年(一六七七年)十月九日夜に地震があり、沖から津波が上がった。そのとき、笠上や高神村大池(小畑池)まで波が上がり、君ケ浜の松の木が約一万本も折れた。外川では、たくさんの船が壊れてしまった。飯貝根(本町や浜町周辺の低地)にも波が来て、みんな馬場町あたりまで避難した。千人塚のわきに大きな池ができた。

※日記を書いた田中玄蕃は、のちにヒゲタ醤油となる醤油屋の経営者です。

小畑池の調査で明らかになった津波の痕跡

小畑池位置図

アクセス

銚子電鉄「君ヶ浜駅」から徒歩500m(約6分)または、
JR「銚子駅」よりちばこうバス(外川行き)「池の端」下車。
飯沼幼稚園の東脇(海側)の道を進みます。この道は舗装されておらず大変細くなっています。

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